一般社団法人 星月

神棚を大切に掃除する方法

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神棚を大切に掃除する方法

神棚を大切に掃除する方法

神棚は、自宅の中にある「小さな神社」のため、いつも清らかに保たれているよう、神棚にも掃除が必要です。こまめな掃除とお手入れは、神棚を清らかに保つだけではなく、心も晴れやかにし、先祖への感謝や敬意を表すことができます。この記事では、神棚掃除の仕方や、おすすめなタイミングをご紹介します。

目次

    神棚とは

    神さまを家の棚に祀る原型は、1,300年以上前に編纂された『古事記』の記載まで遡ることのできる、日本特有の文化です。神棚が歴史上登場するのは、江戸時代中期頃とされています。家庭における重要な神聖なスペースであり、先祖を敬い、感謝の気持ちを表す場所です。

    日本では古くから、お正月にお迎えする年神さまをはじめ、台所には竈神(かまどがみ)さま、井戸には井戸神さまなど、日々の暮らしを支えてくださる神々の恵みに感謝してきましたが、近世以降は、伊勢の神宮のお神札(ふだ)である神宮大麻(じんぐうたいま)と、氏神さまのお神札、また特別に崇敬している神社があれば、それらのお神札を神棚等を設け、お祀りすることが一般的となりました。

    厳密にいうと、お神札をお祀りする「棚」のことを「神棚」、お神札を納める「お宮を模した入れ物」を「宮形」と言います。最近では、洋間に合うデザインの神棚も多くなっており、住まいに調和したものを探すのもよいでしょう。

    神棚掃除:心を込めたお手入れのすすめ

    いざ、掃除をしていこうとした時に、注意したいポイントがいくつかあるので紹介していきます。

    《掃除の前に》

    ◉お清めとお参りをする

     神様をお祀りする神聖な場所ですので、神社への参拝前と同じように、手や口を清めます。

     その後、2礼2拍手1礼でご挨拶をしてから、掃除に取りかかりましょう。

     

    ◉新品の掃除道具を使う

     神域には穢れを持ち込まないよう、別の場所を掃除した後の雑巾などは、使用しないようにしましょう。

     年末の大掃除とまとめて行う場合も、他の場所を掃除した道具を使ってはいけません。

     まず神棚を掃除してから、他の場所の掃除に使用するとよいかもしれません。

     

     

    《掃除スタートしてから》

    ◉息がかからないようにする

     神道では、人の吐息は穢れの象徴とされているため、御札を取り出す際には、自分の息が触れないよう、

     和紙や白い紙を口に咥えて作業するようにしましょう。

     マスクで代用することもあります。

     

    ◉神棚を床に置かない

     床に置くのは、神様に対してとても失礼にあたりますのでやめましょう

     どうしてもやむを得ない場合は、白い布を敷いてからその上に置くようにしましょう。

     

    ◉水拭きしない

     神棚はニスや漆が塗られていない、白木を使用したものが多いです。水拭きや薬剤の使用は、

     カビの発生、変色、変形につながるので、ハタキなどでほこりを払い、きれいな布で乾拭きをします。

     

    《掃除の後》

    ◉古い御札・しめ縄は返納やお焚き上げする

     神棚を掃除した際に交換した御札や、神棚飾りをごみとして捨ててはいけません。

     御札は神様の分身です。

     返納の際には、神社の境内に設置されている「古札納所」に納め、お賽銭を納めましょう。

     「古札納所」に納めるほかには、毎年小正月の時期(1月15日頃)に神社・お寺などで開催される

     「どんど焼き」「左義長」に持ち込み、お焚き上げする方法もあります。

    掃除におすすめな日・避けた方がよい日

    《掃除におすすめな日》

    必ずこの日!などと決められた日時などはありませんが、全国的には、12月13日の煤払い(すすはらい)をする際、あわせて神棚も掃除することが多いようです。

    その場合、「正月事始め」(新年を迎えるための準備や掃除を始める日)の12月13日~12月28日を目途に行うと良いでしょう。

    榊を交換する1日・15日もおすすめです。

     

    《掃除を避けた方がよい日》

    掃除を避けた方がいいのは、大晦日です。滑り込みで掃除をすることや、大晦日に正月飾りをすること(一夜飾り)は、神様に失礼だと考えられています。

    また、9が付く日は「9=苦(苦しむ)」を連想させるため、掃除は控えたほうがいいといわれています。特に、29日は「二重」「苦」(二重に苦しむ)となるため、避けましょう。

    12月29日に神棚を掃除し、門松を飾ると「九松=苦待つ」を連想させ縁起が悪いといわれているため、掃除のタイミングには不向きです。

    年末に掃除を行う場合は、12月28日までに行いましょう。

     

    ※注意点※

    忌中の場合は神棚掃除はやめましょう。神道にとって「死」は「穢れ(けがれ)」であるため、忌明けまでの50日間は神棚のお供えを全て下げ、お参りを避けます。神域に穢れを持ち込まないために、神棚の掃除も忌明けまでは行いません。

    最後に・・・

    神棚を掃除する際には手順があり、神様に失礼がないように掃除することが大切です。神棚の掃除に一番重要なのは、神様への敬う心なのです。感謝の気持ちを忘れずに、謙虚な気持ちでお祀りしていくことを忘れないようにしましょう。

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