終活における美容医療の重要性
近年、終活における美容医療が注目されています。アンチエイジングの施術や自分の魅力を引き出す治療を受けることで、美容医療を通じて得られるポジティブな体験により、自信が高まり、心のケアにもつながります。自己肯定感が高まることにより、これからの生活をより豊かに彩ることができます。
目次
終活の新たなトレンド:美容医療の重要性とは?
終活としての美容医療やスキンケアは『終活美容』、『終活メイク』などと呼ばれています。シニア世代に多いメイクの悩みに寄り添うだけでなく、将来的に入院や要介護になるなど、スキンケアやメイクができない状況になっても、きれいな素肌や体で自信を持てる状態にしておきたいというニーズの高まりが背景となっています。「終活美容プラン」を提供する美容クリニックも登場しており、セカンドライフを充実させるための1つの方法となりつつあります。
シニア世代の悩み:人気の医療美容とは
年齢を重ねることで、身体は少しずつ変化していき、それに合わせて悩みもまた変化していきます。
シニア世代で人気の美容医療を2つご紹介します。
◉アートメイク
加齢による視力の低下や、手の震えなどにより、昔よりメイクをすることが大変になったと感じる方が多くいらっしゃいます。
どのような点で、「昔よりお化粧が大変」だと感じますか?(複数回答)という質問に対して、
《引用:シニアライフ総研®特選ニュース》
眉をきれいに描く 65.4%
シミを隠せない 55.6%
しわにファンデーションが入り込む 39.5%
アイラインをきれいに引く 28.3%
口紅をきれいに塗る 21.5%
アイシャドウを塗る 18.5%
白浮き(厚化粧)になってしまう 16.6%
マスカラをきれいに塗る 15.1%
チークをきれいに塗る 5.9%
メイクの中でも、1番大変になったと感じることは、眉を描くことという結果が出ました。
眉のアートメイクは、専用の針を使用して、皮膚の真皮上層部に色素を注入する施術で、麻酔を使用するケースもある『医療行為』です。近年の『眉の医療アートメイク』は、1本1本を丁寧に描き上げていくため、まるで毛が生えているような自然な仕上がりになります。汗や水に濡れても落ちず、1回の施術で2~3年ほど持続します。
加齢で目が見えづらくなるにつれ、眉を描くのがわずらわしいと感じたり、白髪に合わせた眉の色が分からなかったり、という悩みに対して、毎朝の洗顔後には、メイクアップアーティストがメイクしたような眉がすでに描かれているアートメイクは、今後さらに需要が高まりそうです。
◉脱毛
50代頃になると親を介護することが多い年代ですが、そこで実際に介護をする中で、VIOの毛が邪魔だと感じることから、将来もし自分自身が介護されるようになった時のため、脱毛の施術を受けておこうと考える人が増えています。そのため、シニア世代の脱毛は『介護脱毛』、『終活脱毛』と呼ばれることもあります。
脱毛をすることによって、介護する側、される側、相互の心身の負担を減らそうという意図で、介護脱毛を行うケースが増えています。また、介護脱毛は、局部を清潔に保ち、炎症や感染症などのリスクから身を守ることができます。
注意点をあげるならば、介護脱毛は、60代を超えるころから脱毛効果が低くなるリスクがあります。
なぜなら、脱毛は黒色に反応して脱毛するレーザーを使用するためです。腕もワキも同じですが、毛が白くなると効果を発揮しないため、脱毛したい場所が白髪になる前の40代や50代に行うことがおすすめです。
トラブルにならないために
脱毛の場合は、エステサロンでも、病院・クリニックでも受けることができますが、違いは何でしょうか?
◉施術者
《病院》・・・・国家資格である医師免許を持つ者が、
医療機器による注射や手術、医薬品の処方などを行う医療行為をする場所
《エステ》・・・医師の資格を必要としない施術を行う場所
◉効果
《病院》・・・・医療脱毛では、脱毛効果の高い強力な医療レーザー機器を使います。数回の施術で、
脱毛効果を実感することができる場合が多いでしょう。医療用レーザー機器の使用には
国の許可が必要で、一般的なエステサロンでは使用することができません。
1回あたりの施術料金はエステ脱毛よりも高くなりますが、エステ脱毛よりも少ない回数で
結果が出やすいので、コストパフォーマンスが良いといえるでしょう。
《エステ》・・・エステサロンの光脱毛で使用される脱毛機器は、医療レーザー脱毛と比べて出力が弱く、
施術1回あたりの成果が限定的です。「脱毛」というよりは「減毛・抑毛」効果に近いと
いわれており、結果として施術に通う回数が多くなります。
1回あたりの費用を抑えられるので、医療脱毛よりも手軽に脱毛をスタートできます。
万が一、施術中にトラブルが生じても、医師のいないエステティックサロンでは対応することができません。安全面や効果を重視する場合は、美容を専門とするクリニックでの受診が安心でしょう。
最後に・・・
人生100年時代、できればいつまでも元気で美しくいたいものです。最期まで自分らしく歩んでいくために、自分の悩みやコンプレックスを解消できる美容医療を考えてみるのもいいかもしれません。