エンディングノートは何歳から始めるべき?亡くなる前にすべきことまとめ
人生には終わりが必ず訪れます。その時に備えて、エンディングノートを作成することが注目されています。しかし、一体何歳から始めるべきなのでしょうか?今回は、エンディングノートについて説明し、書くべきことをまとめました。大切な人生の最後まで、しっかりと準備しましょう。
目次
エンディングノートとは
エンディングノートとは、終活の一環として作成される、自身の人生に関する情報や希望をまとめた書類のことです。具体的には、遺言や葬儀の希望、身辺整理や財産管理に関する記述、家族や友人へのメッセージ、お気に入りの曲や写真などを記載することが一般的です。 エンディングノートを作成することによって、自身の人生を振り返り、これまでの経験や人生観を整理することができるだけでなく、家族や関係者にとっても、その方の意向を知ることができるため、大切な家族円満のためにも役立ちます。
何歳から始めるべきか
終活に関して、何歳から始めるべき!というのは一概に言えませんが、できるだけ早く始めることが望ましいです。一般的には中高年の方々が多い傾向にありますが、若い世代から取り組むことが将来的な安心につながります。初めは、終活に対して抵抗を感じる人も多いと思いますが、実際に始めてみると、自分や家族の将来についてじっくりと考えることができます。終活の取り組みには、生前整理、遺言や相続、葬儀やお墓の問題など、様々な工程があります。自分自身が何をしたいのか、どうしたいのかを考え、時間をかけて取り組むことが必要です。
エンディングノートの作成方法
エンディングノートは、生前に自分の希望や思いをまとめ、家族や友人に残すための大切な資料です。記入する内容に特別なルールはありませんが、一般的なものを以下に紹介します。
・自分について・・・名前、住所、生い立ち、既往歴など
・財産について・・・所有する不動産や、ゴルフ券、株式、預貯金のある銀行など
・遺言について・・・寄付や相続の分配など
・葬儀とお墓について・・・規模や連絡してほしい友人の連絡先、埋葬方法の希望など
・各種ID・パスワードなど
・ペットをどうするか
ご覧のようにたくさんの多くの情報をまとめる必要があります。また、生前にやり残したことや感謝の気持ち、家族や友人へのメッセージなど、自分なりの思いを綴ることも重要です。
エンディングノートの注意点
上記の中にもありましたが、エンディングノートに相続に関する事を書く方は多いようですが、実はエンディングノートには法的な有効性はありません。
残される家族たちが争わないように・・・と、エンディングノートに遺産の分け方などの相続への希望を書いても、相続人がその通りにする法的な義務は一切ないのです。もちろん、エンディングノートを見た相続人たちが遺産分割を話し合う際に、エンディングノートを参考にしながら遺産分割を行うという可能性はあります。しかし、それはあくまで相続人たちの意思であって、一人がエンディングノートに記載されている通りに遺産を分けたい!と言っても、他の相続人たちが納得しなければできないのです。
また、寄付や寄贈、法定相続人以外への相続に対しても同じで、法的な有効性はありません。
必ず実行してほしい場合は、遺言書を書きましょう。ただしこちらは、エンディングノートとは違ってルールがありますので、難しい場合は専門家に依頼するとよいでしょう。
最後に・・・
最後に、作成したエンディングノートは安全な場所に保管し、家族や友人にその場所を伝えておきましょう。せっかく書いたノートをみけてもらえなければ、意志や希望が伝わらず悲しいですよね。
また、作成中や保管場所に困ったら、相談できる専門家に依頼することもいいでしょう。
エンディングノートは、自分自身の納得がいく形で書き上げることが重要です。一度作成したものは、定期的に見直すことで、常に最新の情報となっていることを忘れずに、今後の人生に備えましょう。