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口座整理で安心する終活準備

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口座整理で安心する終活準備

口座整理で安心する終活準備

終活は、人生の終わりに向けた準備として注目されていますが、その中でもまず取りかかりやすい事が口座整理です。多くの人が日常的に利用している銀行口座や金融商品は、複数持っていることが一般的です。しかし、私たちがその管理を怠ると、財産の分配や相続手続きが複雑になり、遺族に負担をかけてしまうことがあります。このコラム「口座整理で安心する終活準備」では、効率的な口座の整理方法や手続きについて詳しく解説していきます。

目次

    終活の第一歩:口座整理の重要性とは?

    終活において、口座整理は重要な一歩です。貯蓄用や子供の進学用などの理由で複数の銀行口座や金融商品を持つ人が多いですが、これらの管理が不十分だと相続手続きが複雑化し、遺族に不必要な負担をかけてしまう可能性があります。銀行口座の所有数に対するアンケート調査によれば、全体の70%以上の人が口座を3つ以上所有している結果となりました。複数ある口座の整理を行うことで、管理の負担が減り、もしもの場合も財産の分配がスムーズに進むでしょう。 

    なぜ口座整理が必要なのか

    《もしもの時に備えるため》

    あなたが万が一死亡した場合、遺族は遺産相続のためにあなたが利用していた金融機関をすべて調べ上げなければいけません。残高の大小に関わらず、口座開設している金融機関すべてに対してです。郵送ではなく、直接出向かなければ手続きができない金融機関の場合は、窓口の営業時間である平日の9時から3時までに出向かなければなりません。保有している銀行口座が多ければ多いほど遺族にとっての負担も大きくなる為、事前に口座を整理しておくと負担が減らせます。

     

    《休眠口座や口座維持手数料を防げる》

    2018年1月に休眠預金等活用法(民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律)が施行されたことにより、10年以上取引が行われない口座は休眠口座とされ、その預金は民間での公益的な活動の資金として活用されます。
    休眠口座になっても預金が失われるわけではなく、手続きを行うことでお金を引き出すことは可能ですが、一度休眠口座になってしまうと、窓口での手続きが必要など手間がかかります。

    また、マイナス金利の影響で銀行の利ざやは縮小を余儀なくされています。その為、メガバンクは銀行口座維持のため口座管理手数料として、預金者から徴収できるか検討されています。

    休眠口座になるくらい放置している口座であれば、今後も利用しない可能性が高いので早めに解約してしまいましょう。

     

    《個人情報の流出リスクを避ける》
    口座には個人情報が紐付けされています。不正アクセスによる顧客情報の漏えいや、流出事件が絶えない現在、口座を持っているだけで個人情報流出のリスクになってしまいます。

    口座整理の第一歩!

    口座を整理してみようと思ったら、まずは自身が所有している口座と、その口座の使用状況を確認しましょう。●金融機関名、●支店名、●口座種類、●口座番号、●残高、●使用用途、などを一覧できるようにします。終活に関する記録を残しておくために、エンディングノートに書き出してみるのもいいかもしれません。

    使用頻度が低い口座が、クレジットカード・公共料金の引き落とし口座や、配当や年金などの受取り口座となっている場合は、普段使用している口座にまとめてしまった方が良いかもしれません。

    整理のポイント

    《口座》

    使用頻度が低い口座は解約し、できるだけ数を絞り込みましょう。使用目的に適した口座だけ残すことがポイントです。

    考えられるものとしては......
    ●決済用の口座:ATMが近くにあり、各種引き落としや年金受取りのための口座             ●貯蓄用の口座:信託銀行や銀行など、相続や財産管理のサービスが手厚い金融機関の口座
    ●資産運用の口座:証券会社や銀行の口座など

     

    元気なうちは複数の口座を使いこなせても、年を取るとATMに行って引き出して、違う銀行のATMで入金して・・・という移動をするのも大変になります。お金が入ってくる口座(年金などの収入口座)と、出て行く口座(生活費などの支出口座)を一緒にすることをおすすめします。

    また、資産運用に関しては、認知症などによる資金凍結に備えながら、高齢になっても運用を継続することができる信託商品も登場しているので検討してみるのも良いかもしれません。

     

    《クレジットカード》

    クレジットカードも多くなりがちですが、こちらも遺族が行う手続きは少なくありません。

    日々の買い物で貯まるポイントが異なるため、どのクレジットカードも手放したくない、という人も多いですが、不正利用の心配もあり、高齢者が必要以上の枚数を持つのはおすすめできません。そのカードが本当に必要か検討し、不要なものは解約しておきましょう。また、自身の死後に分割払いの返済が残らないよう、高齢になったら分割払いは避けた方が安心です。

    注意点

    口座整理がもう面倒だから、一つにまとめてしまおう!と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一つの銀行にすべての資金をまとめることはあまりお勧めできません。
    もしも認知症になってしまった時、一つの銀行口座が凍結されてしまったとしても、他の口座があれば、そちらから家族が預金を引き出すことができるかもしれません。また、万が一に銀行が破綻したときのリスクに備えるためにも、複数の口座を所持していたほうが良いといえるのです。

    最後に・・・

    自身の資産を一覧にして整理するお金の終活は、晩年の生活をより快適にし、自身の死後に残された人の負担を減らす準備として欠かせないものです。今からさっそく始めて、お金まわりをスッキリさせませんか。

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